尾道をまるっと楽しもう!
尾道
Onomichi
尾道の歴史
北前船の寄港地として栄えた港町。「おのみち」聖徳太子の開基とされるお寺をはじめとした、歴史ある名刹が多く点在する尾道。
- 尾道を知ると観光も面白くなる。
尾道の歴史を知れば、観光の幅もグッと広がります。港の歴史、お寺の歴史。尾道にある太田貝塚があったとされる縄文時代(約5000年前)。1169年に尾道が寄港地として認められて以来、800年超の歴史があるまちです。
おのみちの歴史
中世より交通の要衝であった尾道は1168年、備後大田庄の年貢積み出しのために蔵屋敷が建てられ、 翌1169年には尾道が公認の港となりました。
1189年には年貢米の積み出し港として栄えはじめ、江戸時代には北海道~大阪を結ぶ大型船「北前船」の寄港も始まりました。
その繁栄ぶりは「北前船が寄港すると町がひっくり返るような賑わいを見せた」とも言われています。
その繁栄により、尾道には多くの富を蓄えるものたちが現れました。この者たちは豪商と呼ばれ、その財を惜しみなくお寺の建立や町の整備などに投資しました。 そのお寺や町並みは現在でも数多く残り、尾道らしい町並みを作り上げているのです。
詳しい歴史が知りたい場合は「おのみち歴史博物館」や「尾道商業会議所記念館」を訪れると勉強になりますよ。
おのみちの年表
- 西暦
- 主な出来事
- 616年
- 浄土寺創建
- 729年
- 西國寺創建(~749)
- 806年
- 千光寺開基
- 887年
- 熊箇原八幡神社鎮座
- 901年
- 菅原道真、大宰府へ左遷の際尾道へ寄航。御袖天満宮の起こり。
- 1166年
- 平重衡の所領であった備後の大田、桑原郷の土地を後白河院に寄進。
- 1169年
- 尾道港が公認の港となる。
- 1186年
- 大田庄を高野山の根本大塔領に寄進。大田庄の年貢米を尾道港経由で雑賀(和歌山)へ送る。尾道港開港の基点。
- 1336年
- 足利尊氏、建武中興の後、九州へ落ち再起をはかる。その途中浄土寺に参拝する。(吉和太鼓踊りの起源)
- 1363年
- 遊行上人、尾道から伊予に廻国する。(西郷寺、常称寺の起源)
- 1367年
- 足利義詮が天寧寺海雲塔建立。
- 1389年
- 足利義満、厳島神社へ参拝の折尾道へ寄航。
- 1395年
- 足利義満、備後大田庄桑原郷6個郷地頭職及び尾道・倉敷を高野山西塔へ寄付。
- 1432年
- 向上寺三重塔建立。
- 1592年
- 尾道の大工・石工が広島へ移住し、尾道町を形成。
- 1597年
- 朝鮮出兵の際、尾道の豪商、渋谷与右 衛門が海上輸送に携わる。
- 1601年
- 福島検地により尾道を「尾道村」「尾道浦村」に位置づける。大久保長安、石見銀山~尾道間に石見路を整備。産出された銀は石見路を通り、尾道から海路で大坂まで運ばれた。
- 1619年
- 尾道が浅野公の所領となる。
- 1633年
- 西国街道の道幅を2間半とし、周防藩境より尾道まで一里塚ができる。
- 1638年
- 浅野検地により「尾道村」「尾道浦」より「尾道町」となる。
- 1672年
- 北前船の尾道来航始まる。(第2期黄金時代の到来)
- 1740年
- 平山角左衛門〔名誉市民〕、尾道の町奉行となり、住吉浜を埋め立て、係船用雁木の築造を始める。
- 1741年
- 住吉浜の埋め立て完成。住吉神社を浄土寺より移す。
- 1807年
- 尾道に悪病が流行する。(「ベッチャーまつり」の起源)
- 1829年
- 棋聖・本因坊秀策誕生(~1862)〔名誉市民〕
- 1834年
- 田能村竹田、来尾。豪商、橋本竹下宅に留寓。竹下、大飢饉の救済事業として慈観寺本堂再建。
- 1871年
- 廃藩置県により備後の国は広島県に、尾道町は御調郡に属す。
- 1878年
- 第六十六国立銀行創業(のちの広島銀行)
- 1888年
- 洋画家・小林和作誕生(~1974)〔名誉市民〕
- 1894年
- 三木半左衛門〔名誉市民〕、共楽園(後の千光寺公園)の開発に着手。
- 1895年
- 住友銀行尾道支店開設
- 1898年
- 尾道市制施行
- 1905年
- 彫刻家・円鍔勝三誕生(~2003)〔名誉市民〕
- 1912年
- 志賀直哉、尾道へ滞在
- 1918年
- 林芙美子、尾道へ移住
- 1921年
- 朝鮮仁川~尾道航路開設
- 1923年
- 山口玄洞〔名誉市民〕の寄付により上水道起工。
- 1925年
- 尾道鉄道開業
- 1926年
- 大田貝塚発見
- 1930年
- 日本画家・平山郁夫誕生(~2009)〔名誉市民〕
- 1935年
- 第1回尾道みなと祭開催
- 1936年
- 耕三寺の建立が始まる
- 1953年
- 浄土寺、本堂などが国宝に指定小津安二郎監督映画「東京物語」公開
- 1957年
- 千光寺山ロープウェイ開通
- 1964年
- 尾道鉄道廃止
NHK連続テレビ小説「うず潮」放映 - 1965年
- 文学のこみち完成
- 1968年
- 尾道大橋開通
- 1975年
- 持光寺・絹本着色普賢延命像、国宝に指定
- 1982年
- 大林宣彦監督映画「転校生」公開
- 1983年
- 因島大橋開通
- 1988年
- 新幹線・新尾道駅開業
- 1993年
- 山陽自動車道尾道IC 供用開始
- 1999年
- 西瀬戸自動車道(しまなみ海道)開通
- 2005年
- 映画「男たちの大和/YAMATO」ロケセット公開 御調郡御調町・向島町を編入
- 2006年
- 因島市、豊田郡瀬戸田町を編入 しまなみ海道全通
- 2010年
- NHK連続テレビ小説「てっぱん」放映