おのなびの
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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2005年5月号:Vol.35
マニア泣かせ?またまた新観光スポット誕生!
尾道歴史博物館 OPEN!
この春、「足型みち」に続き、新たな観光スポットが尾道に現れました!
なにやら尾道マニアにはたまらないものらしいのですが・・・?
担当D、さっそく潜入取材してきましたよ。
【さっそく行ってきてみた!】
GWも終わり、観光客で溢れかえった尾道の町もすっかり落ち着いてきました。
そんな町の一角に溶け込むようにしてこの春、「おのみち歴史博物館」が誕生しました。
外観からしてとてもレトロな雰囲気を醸し出しています。
なにやら歴史ある建物みたい・・・、ということでまずは建物の成り立ちから。
●この「おのみち歴史博物館」の前身となった「尾道銀行(その後、広島銀行が使用)」は1923年(大正12年)に建てられました。
●当時、尾道は海運と商業の町として瀬戸内随一の繁栄をし、広島県の経済の中心を担っていました。
その尾道に豪商たちを中心にして設立された広島県で初めての銀行「第六十六国立銀行」、「尾道貯蓄銀行」「住友銀行」そして「尾道銀行」と銀行が相次ぎ設立されました。
●今の「おのみち歴史博物館」ある一帯は当時「銀行浜」と呼ばれ、広島県の一大金融街だったのです。
そして2004年、この建物は市の重要文化財に指定されたのでした。
●その歴史ある建物をリニューアルし、現在でも町並みの地下に眠る「尾道遺跡」から出土した遺品、尾道の歴史資料などを集めてオープンしたのが「おのみち歴史博物館」なのです。
【中に入ってみよう!!】
まずエントランスホールに入ると目に飛び込むのがこの「吹き抜け天井」と「白い柱」。
大正時代の銀行の内装を生かし、うまく現代風にアレンジしています。それにしても昔の銀行ってぜいたくな造りしてたんだな・・・。
そのエントランスホールには「尾道遺跡」から出土した遺品、中でも14世紀の白磁が展示されており、この博物館の目玉の展示物だそうです。お見逃しなく。
【こりゃすごい!】
それからエントランスホールを抜けるとそこにはこの建物が銀行であったことを象徴する大金庫が!
幾重ものダイヤルやロックに守られ、いかにも頑丈そう。ルパンに狙われても大丈夫!?
展示スペースには当時の預金通帳、紙幣、尾道の女流画家「平田玉蘊(ひらたぎょくうん)」の古鏡などの展示などがあり、どれも興味深いものばかり。
当時を知る貴重な資料です。
【怪しいモニターが?】
この部屋はモニターを通し尾道の郷土研究の第一人者、「財間八郎(ざいまはちろう)《故人》」先生に尾道の歴史を教えてもらうことができるんです。
先生の尾道弁を使った独特の口調は「財間節」とも言われ、今でも多くのファンの心を掴んで離しません。
分かりやすくレクチャーしていただけるので尾道を知るにはうってつけ!
【最後に】
そのほか尾道に関するいろいろな企画展も行われるようなので、これからも目が離せないスポットになりそうですぞ。
所在地: 尾道市久保1丁目14-1
(おのみち映画資料館北側)
問い合わせ先: 0848−37−6555
(ファックス兼)
開館時間: 10:00〜18:00
(入館は17:30まで)
休館日: 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日
入館料: 一般 200円、おのみち映画資料館共通券500円
団体(20名以上)160円
※中学生以下無料
アクセス: 徒歩…JR尾道駅より15分
バス…JR尾道駅より東方面バスで「長江口」下車、徒歩2分
またはレトロバスで「市役所前」下車、徒歩すぐ。
車…専用駐車場なし。近隣の有料駐車場をご利用ください。