おのなびの
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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2004年11月号:Vol.29
百島(ももしま)1周原チャリの旅
長寿と祈りと花の島 百島
尾道の南東にぽっかりと浮かぶハート型をした島、百島(ももしま)。
今回はこの島を原チャリ(スクーター)でぶらっと走ってきました。
季節は立冬を過ぎて冬に向かっていますが、取材当日は最高気温23度。春のような温かい日差しが降り注いでいました。
こりゃあ部屋の中で仕事するのも勿体ない(?)ということでさっそく出発!
【今回はレンタルバイクで!】
今回の取材で大活躍したレンタルバイクを提供していただいた「川尻モータース」さんへは尾道駅前渡船で3分、それから徒歩で5分の場所にあります。
今日一日お供をしてくれる愛車です。 まだ傷もなく新しい感じ。よく整備されていて気持ちよくエンジンが回ります。
お店の人たちに見守られながらスロットルを軽く開け、百島への旅が始まりました。
【船旅だよ!】
行きはフェリーを利用しました。(注:高速船に乗る場合は尾道駅前桟橋から乗船してください)
向島にある歌港(うたこう)のフェリー乗り場までバイクで約15分、そこからフェリーで25分。いよいよ百島へ到着です。
【百島(ももしま)を予習してみた!】
この百島は尾道市外から南東に直線距離で約10kmの瀬戸内海にぽっかりと浮かんでいます。
島は周囲約10kmの小さなハート型をしていて、みかん栽培や漁業が産業の中心となっています。ピーク時には3000弱くらいの方が住んでいたようですが、現在では700名くらいに減っているようです。
島の名前の由来としては桃の木が多く生えていたので「桃島」。それが時代と共に「桃」の字に「百」を当てて現在に至っているというのが定説だそうです。
【百島(ももしま)に上陸!】
フェリーでの船旅が終わり、島へ上陸です。到着した瞬間からなんだかのんびりした雰囲気が漂います。
尾道も結構のんびりしているとは思うんですが、それとも比較にならないくらい。遠くを走る船の音や波の音しか聞こえません。
ほとんど土地勘もないため、役場を尋ね所長さんにオススメ情報を伺いました。ついでにマップもGET!
情報によると「波ノ浦(はのうら)展望台」からの眺めがすばらしいらしい。
最初の目的地は「波ノ浦展望園」に決定!というわけで、頂いたマップを見ながら時計回りに島を巡ってみることにしました。
車1台分くらいの道路がみかん畑の間を縫うように走り、いたるところから瀬戸の穏やかな海を眺めることができます。
【「波ノ浦(はのうら)展望園」に到着!】
教えてもらったとおり景色は抜群です。
島への上陸がお昼ごろだったので担当D、ここで持参の弁当を食べました。
自然に囲まれながらのお昼ごはんは「う〜ん、か・く・べ・つ?」
【ここが泊(とまり)地区です。】
そのあと、さらに島を南下。
島の南端の「泊(とまり)地区」へ到着です。
ここ、泊地区はあの「氷雨」の作詞・作曲で有名な「とまりれん」さんの出身地です。
カラオケ好きな方の中には「自分の十八番だ」って方も多いのではないでしょうか。
【ネコ・ねこ・猫の集会場】
この島の最南端には猫の集まる広場がありました。
ざっと数えただけでも20頭以上はいたでしょうか。島の猫らしくカメラを向けてものんびりあくびをしていました。
【「極楽遊園地」のロケ地でもある】
そこから1分程度走った丘の上にはNHKで放送された「極楽遊園地」のロケ地記念碑があり、眼下には白い砂浜と青い海が広がっています。
ロケ地に選ばれた理由が分かるようです。
【百島で一番高い山だ。】
海沿いに島を北上し始めると左手に十文字山という山がそびえています。
登山道があったのでいっちょ登ってみよう!ということで登ってはみたのですが・・・。
山頂付近は草に覆われ、その草の実が服じゅうについてこのありさま。
とほほな感じ。登るにはそれなりの準備が必要だと思います。
【島をさらに北上!】
一気に峠を越え、みかん畑を抜けると北西の岬の辺りに別荘地が見えてきます。このあたりは以前海水浴場がありたくさんの人でにぎわっていたのだとか。
【福田地区散策〜】
島をほぼ一周したので、桟橋周辺の福田地区の町並みを散策してみました。
●こんなところに映画館の跡が。
当時の賑わいを感じることができますね。
●年季の入ったバス停。
静かに次のバスを待っています。1時間に1本程度運行されています。
●小さな商店。
島内にはいくつかこのような商店が店を構えています。うっかり見過ごしそう。
●旧造船所のクレーン。
今は役目を終え、疲れを癒しているようです。
●百島中学校跡。
まだ新しい感じですが使用されていません。
現在は幼稚園~中学校が一緒になり別の場所へ移っています。
●八幡神社。
中学校跡の横にあります。ここでは毎年1月11日に「お弓神事」が開催されます。
うろうろしているうちに時間になり、桟橋へ。
帰りは尾道まで高速艇を利用しました。夕焼け間近の尾道水道がキラキラと乱反射し、光のじゅうたんを敷き詰めたようでした。
【最後に〜】
島を走っていると何人か地元の方にお会いしたのですが、見知らぬ自分にも気さくに挨拶や「どっから来なさったん?」と話しかけてくれました。
田舎のおばあちゃん家に帰ったようなあったかい気持ちになれた1日でした。
【百島(ももしま)へのアクセス】
フェリー: 尾道〜歌(向島)〜福田(百島)
高速艇: 尾道〜福田(百島)※歌へは停まりません。
料金: 原付は下記料金表に290円アップ。
尾道
460 戸崎
460 120 歌
650 290 390 満越
750 350 350 200 福田
890 550 550 350 240 常石
レンタルバイク: 料金表
種 類: 50cc 100cc
料 金: 2時間 2,000円 3,000円
4時間 3,000円 4,000円
1日
(9:00〜17:00) 4,000円 5,000円
追加延長
1時間毎 500円 800円
1泊2日
(9:00〜翌17:00) 4,000円 5,000円
※別途(保険・ヘルメット)500円が必要。
お問合せ先:向島まちおこし交流会(川尻モータース)
お電話:0848-44-4929