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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2004年8月号:Vol.26
尾道は『いちじくの名産地』特集!
尾道名産「いちじく」 -プチプチの食感がたまらない!
もうすぐオリンピックウィーク突入です!
いちじくは地中海沿岸が発祥地。アテネに行った選手も食べているんでしょうか?
というわけで今月は尾道の特産『いちじく』をプッシュ!してみます。
尾道は県内で1番の「いちじく」の産地というわけで、今回もいろいろ面白いものも出てきそうですよ〜。
【いちじくのある風景〜】
尾道の郊外をドライブしていると、あちらこちらにいちじく畑が広がっている風景を見ることができます。
これから秋にかけてその木には甘く熟したいちじくがたわわに実ります。
その昔、この辺り(尾道辺り)では各家庭にいちじくが1本は必ず植えてあったそうで、お父さん、お母さんの世代では庭に実っている「いちじく」をおやつ代わりに食べるのが夏の楽しみの一つだったという人も多いんじゃないでしょうか。
そのいちじくも今では尾道を代表する果物として知られるようになりました。
【いちじくの種類〜】
尾道に植えられているいちじくの種類は蓬莱柿(ほうらいし)といわれる日本古来の種類で、おしりの部分が熟すと赤くなり割れてくるおなじみのものです。
関西以西の人は、「いちじく」というとこれを思い出す人も多いかもしれません。
この蓬莱柿(ほうらいし)の特徴はとにかく甘いこと。
その風味はいちじくの中でもトップクラスです。
冷やしてそのままカプッとかぶりつくと、口の中にあま〜い果汁が広がり、プチプチした独特の食感を味わうことができます。
【〜ちょこっとコラム「いちじく」〜】
「いちじく」はなんと紀元前2000年以上の昔から地中海沿岸で栽培が始まったそうです。
あの有名なアダムとイブがはじめて身に着けたものがいちじくの葉っぱ。そのほか数多くの神話や聖書などにも登場しています。
また「不老長寿の食べ物」とか、「薬の木」としてその薬効が古くから知られており、人類との結びつきが強い果物です。
その変わった名前の由来はというと、実が一日で一つずつ熟していくので「一熟(いちじゅく)」。
で、それがなまったものということです(そのほか諸説あり)。
また、いちじくのことを「無花果」と書きますが、実は食べている果実の中にある白いつぶつぶは、種ではなく花なのです。
知ってた?明日から知らない友達に自慢しよう!
【「いちじくワイン」】
この蓬莱柿(ほうらいし)といういちじく、少し痛みやすいのが弱点。
味はいいのだけど、変形したり、傷がついたりして出荷できないものも結構出てくるみたいです。
でも食べたら最高においしい。捨てるのはもったいないし・・・。
というわけで、JAの人は考えました。「そうだ、ワインにしよう!」。
製品にするまでにはいろいろ苦労したそうですが、試行錯誤の末できた「いちじくワイン」は口に広がるまろやかな風味がたまらない、それでいてさっぱりしているのが特徴だそうです。
担当D(あまり飲めない)も飲んでみましたが、結構飲みやすい。女の人にもオススメです。
3000本くらいしか作らないそうなので、ほしい人はお早めにお問い合わせを。
そのほかジャムも定番の人気メニュー。
1ビン1ビンがお母さんたちの愛情たっぷりの手作りです。
JA尾道市さんのサイトはこちら
http://www8.ocn.ne.jp/~ja-ono/top.html
【「いちじくあんぱん」】
他にも何か変わったものがないかな、と思って探し当てたのがこれ。
一見するとただのアンパンのようですが、割ってみると・・・。ほらこのとおり。ピンク色のいちじくを練りこんだ“あん”が出てきました。
食べてみると少しつぶつぶした食感も残っています。
店長さんにお話を伺ってみると、「尾道名産のいちじくをどのような割合で餡に練りこむか苦労した」そうです。
尾道でしか味わえない「いちじくアンパン」、いかがです?
ゆういちのパン屋Mushさんのサイトはこちら
http://yuichi-pain.hp.infoseek.co.jp/
【他にもまだあるらしい…】
そのほかケーキやようかん、串カツで食べることができるお店もあるとか。どんな味なんでしょうかね・・・?
まだまだ尾道ではいちじくを使った変わった料理が食べられるかもしれません。ぜひあなたの足で歩いて探してみてくださいね。
元気の源のいちじくはこれからが旬。尾道のいちじくはこれからがうまい!