おのなびの
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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2004年7月号:Vol.25
『水尾町の水祭り』特集!
7月に入り、太陽はますます元気いっぱいです。
いよいよ尾道は夏祭りのラッシュに突入しました。
勇壮な「天神祭」「祇園祭」そして13000発の花火が上がる「おのみち住吉花火大会」。
ん〜、これで満足しちゃもったいない!
尾道の夏祭りはそれだけじゃありません。
まだまだ味わい深い祭があるんですよ〜
まずは「水祭り」って何?っていうのはこっちに置いといて、簡単にお祭の歴史から。
●水祭りの歴史
尾道の市街地を東西に貫いている商店街の東の端あたりに「水尾(みずお)町」という一角があります。
以前このコーナーで紹介した「おのみち映画資料館」からまっすぐ北に入った通りのひっそりした一角です。
この一帯では江戸後期より戦前まで「水祭り」というお祭が開催されていました。
しかし戦争の混乱があった後、この祭は開催されることなく、やがて人々の記憶からも薄れていこうとしていたのでした。
しかし、昔この祭りに携わっていた地元の有志の方の努力により、平成元年に復活を遂げた昔なつかしいお祭なのです。
●じゃあ、どんな祭りかのぞいて見ましょう
なんだかセットが組んでありますね。そのセットには味のある人形が生き生きと場面を演じています。
その人形をよくみると・・・?
なんと!指先や口とか、とにかくいろんなところから水がピューピューと吹き出ています。
写真じゃあまり分からないかもしれないんですが、とにかく出てるんです! ほら、こっちもピュー、あっちもピュー。 ピューピューピュー
●あんなものからこんな人まで
その人形が演じている場面は尾道の民話だったり、子供の喜びそうなキャラクターだったりと、一目見るだけで場面がよみがえってくるような、なかなかの力作ぞろいです。
しかし一番目をひくのはこれでしょうかね。
政治家のみなさま登場の風刺劇。
あの総理でさえこの通りばっさりと切られてしまってます。 お客さんも思わず苦笑い。
今までの名場面をいくつか紹介するのでご覧あれ。〜
●人形の製作現場へ突入じゃ。
さて、この人形はどうやって作っているんでしょうか。
7月になり、忙しく準備をされている現場にちょっとだけおじゃましてみました。お忙しい中、取材に協力いただき感謝です。
まずは木を削って器用に人形の胴体や手足を作っていきます。それに手作りの衣装やわらじを履かせて人形に魂を吹き込んでいきます。それに頭を載せると完成。
文章で書くのはすごい簡単なんですが、製作には4ヶ月前くらいかかっているとか。
なにせ、家業の合間にですもんね。納得。
ところでみなさんが一番気になってるんじゃないでしょうか、あの水の出す仕掛け。
そこで人形を作っている方にひとつ質問をぶつけてみました。
しかし、そこはこの人形の一番の企業(?)秘密だそうで、『皆さんが探してくださいね』ということでした。 それは実際見てのお楽しみ。
●最後に。
最後に、お祭の関係者の方にお話を伺いました。
『夏の暑い一日、夕暮れ時水にぬれながら人形の仕掛けを楽しんでください。
人形を作る人により表情がぜんぜん違うので、見てるだけで楽しいですよ』
しっとりとしたお祭『水祭り』。
たまにはゆかたを着て『水祭り』に出かけてみてはいかがでしょうか。
●水尾町の“水祭り”データ
開催日時: 7月24日(土)18:00〜22:00頃まで
お問合せ先: 今川茶舗 0848-37-3766
アクセス: JR利用の場合… JR尾道駅より、尾道商店街をひたすら東へ歩き、啓文社を右に右折した小通りで行われます。
車の場合… 尾道市役所の駐車場をご利用の場合、目前の尾道映画資料館右脇の道を2号線方面(北方面)に歩くと見えてきます。