おのなびの
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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2004年6月号:Vol.24
- おのなびリニューアル記念 -
おのみち七佛めぐり 千光寺
「おのなび」もオープンして約2年たちました、というわけでいきなりのリニューアルです。
「今月の特集」も心機一転、「ぶらりおのみち探検隊」といっちょまえな名前をいただきパワーアップ!(?)
今月は久しぶりに「七佛めぐり」の特集です。
「おのみち」と聞いてイメージするものって何でしょう?尾道ラーメン? 映画のロケ地? はたまた某FテレビのN山キクちゃん??
人それぞれあるとは思いますが、やっぱり尾道を代表するものってやっぱこれしかないでしょう。
「千光寺(せんこうじ)」。
●千光寺にいく
千光寺はおのみちの街からぽこっと出てきた丘のような山、「千光寺山」の中腹にあります。
市内だったらかなりの場所から見ることができるのでまさに尾道のシンボル的存在です。
で、どうやっていきましょうか・・・。
今回はとりあえずロープウェイを使って行ってみました。
JR尾道駅から東方面に行くバスでしたら「長江口(ながえぐち)」というバス停に停車するので、ここで下車。 駅から約5分、3つ目のバス停です。
それからロープウェイで3分。途中で千光寺の上を通過していきます。なかなかの眺めです。
●詩を見ながら
ここからは山道を徒歩で下山するとしましょう。
大きな石やユニークな形をした松などに囲まれた山道は街の喧騒を忘れさせてくれます。
その山道は数々の作家や詩人たちの作品が岩に刻んである「文学のこみち」になっています。
お気に入りの作品を探しながら歩くのも楽しいですよ。 あと途中には俳句を受け付けている箱があるので自分で一句ひねってみるのもいいかも。
●到着だよ〜〜!
10分ほど歩くといよいよ「千光寺」に到着です。
ここに来て何に驚くって、その岩のでかさ!
高さ15m、周囲50mという「玉の岩」をはじめ、
「三重岩(みかさねいわ)」
「夫婦岩(みょうといわ)」など変わった形の岩がいたるところにそびえ立っています。
巨石めぐりだけでも楽しそうですね。
●〜ちょこっとコラム「玉の岩伝説」〜
むかしむかし、玉の岩のてっぺんには宝玉がのっかっていました。 その宝玉は夜になるとピカーンと輝きだし、周辺の海を照らし出していたのです。
そのゆえんにより、お寺を「千光寺」、山を「大宝山」、そして尾道の港は「玉の浦」と呼ばれていたのです。
しかーし。異国より「金はあるけん、この玉の岩を売ってんか〜」という人が来ました。住職さんはこいつ怪しいのぉと思い、「売れるわけないじゃん」とばっさり。
するとその異国の人はこともあろうに住職の知らないうちにこの岩に登り、その宝玉をかっぱらっていったのでした・・・。
今でもこの岩のてっぺんにはその宝玉が乗っかっていた後と言われている「くぼみ」があるのです。 今では夜になると玉に明かりがついています。
ちなみにこのリニューアルした「おのなび」もこの玉の岩をイメージしてます。
●千光寺の本堂
その岩の間にお寺が見事に立ち並んでいます。
別名「赤堂」と呼ばれている「本堂」、
除夜の金で有名な「鐘桜」、そのほか「大師堂」、「護摩堂」など。
ここから見る尾道の景色は担当Dもオススメです。
この千光寺、ご本尊様が千手観音様なんですけど、幸せになりたい人すべてに手を差し伸べていただけるということで、どんな願いでも叶うのだとか(悪いことはダメ)。
絵馬には受験や就職などさまざまなお願いが書き連ねてありました。 でも一番多かったのがやっぱり恋愛のお願いかな。ご利益ありますように・・・?
あとはかわいらしい「お願い地蔵さん」もたくさん並んでいました。お参りの際は一度試してみてはいかが?
●住職さんだ!
最後にご住職さんにご登場いただきました。
お忙しい中取材にご協力いただいた上、袈裟にまで着替えていただき感謝です。
せっかく来た尾道、ここに来ない手はないですよ。ぜひ。
●千光寺データ
宗 派: 真言宗単立
開山・創建: 大同元年(806年)
本 尊: 千手観世音菩薩(火伏せの観音さま)
寺 宝: 本尊 千手観世音菩薩、須弥壇、阿弥陀三尊石像(すべて市重文)
拝観時間: 毎日8:00〜17:00
拝観料: 無 料
住 所: 〒722−0033
尾道市東土堂町15−1
問い合わせ先: 千光寺 0848−23−2310
アクセス: JR利用の場合… JR尾道駅よりロープウェイまでバスで約5分、徒歩で約20分。その後、ロープウェイで3分、文学のこみちを徒歩で10分。
車の場合… 福山西ICより千光寺公園まで約15分。尾道ICより約20分