おのなびの
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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2004年2月号:Vol.20
大好評!ポカポカ銭湯シリーズ第2弾!
不定期連載 ほのぼのおのみち銭湯めぐり 第2回
節分も過ぎ、いよいよ春が近づいてきました。でもまだまだ寒い日は続きます。
冬はやっぱりお風呂というわけで、あの特集の第2弾お届けします!
【3番湯 栗原温泉 〜あったかおかみさんお出迎えの湯〜】
尾道駅北口より徒歩2分の入り組んだ路地にひっそりとたたずむ銭湯です。
担当D、この銭湯の取材をする前、アポを取ったんですけど、そのときのインパクトが忘れられません。
D 『もしもし栗原温泉さんですか?』
栗 『はい、そうです。』
D 『銭湯の取材をさせていただきたいのですがどうですか?』
栗 『私はお客さんなので分かりません』
D 『・・・・・。』
どうやらお客さんが店番をされておられたようです。
でも実際訪れてみてなんとなく理由が分かりました。ここのおかみさん、すっごい気さくなお方で、みんなから信頼されている感じがしました。だからお客さんもすすんで店番をしてくれるんでしょうね。
栗原温泉は昭和17年よりの営業ということですが、以前他の銭湯があったようで、合わせると100年くらいこの地に銭湯があるみたいです。
お風呂のほうは市内の銭湯の中でも比較的新しい感じがしました。おかみさんも『うちはあんまり特徴がないから・・・』と言われていましたが、なんとここの銭湯の2階はサウナになっています。取材当日も常連さんでいっぱいでした。
写真を撮っているとお客さんから『あんたも一緒に入っていけぇやぁ』とありがたいお誘いをいただきました。「いいなぁ、昼間からサウナ・・・。」ともう少しで誘惑されそうになりました。(注:もちろん?入ってないですよ・・・)
今度仕事でないときにご一緒させていただこっと。
おかみさんの写真を取らせてもらおうと思ったのですが、どうしても勘弁ということでイラストにしてみました。
おのみちに触れたいのなら地元の人と一緒にお風呂。とびっきりの情報が聞けるかもしれませんよ。
住所: 尾道市三軒家町4−19 [地図はこちら]
TEL: 0848−23−4836
定休日: 毎週月曜日
営業時間:16:00〜20:30(サウナは11:30〜21:00)
アクセス:JR尾道駅北口より徒歩2分
入浴料:大人:350円 中人:150円 小人:70円
【4番湯 金比羅湯 〜潮風の香りがするお風呂〜】
ここ『金比羅湯』は尾道水道と尾道大橋を間近に望む潮風の香りがあふれるお風呂です。
道路を挟んだところには『白樺美術館』があり、また徒歩2分くらいで尾道を代表するお寺『浄土寺』に行くことができる良好なアクセスが自慢です。
『金比羅湯』はもう100年以上続いている由緒ある銭湯です。
以前、だんなさんが100歳を越えた方に尋ねてみたところ「わしが子供のころにはもうあったのぉ」とおっしゃったそうです。
3世紀を股にかけてるってことでしょうか。すごいなぁ・・・。
脱衣場や番台はいかにも年季が入ったと言う感じのにぶい輝きがあり、番台においてある電話はもう最近ではなかなか見ることのできない黒電話。なんだか高級品に見えます。
おかみさんが『京都から来たお客さんがすごいびっくりされていたのが印象的でした』とおっしゃっていました。
鏡に貼ってあるビールのステッカー。いつ頃のものなんでしょうか?
体重計には「貫」の単位が入ってます。あなたは何貫??
お風呂に入ってみると、さすがに古さは隠せませんが、中は暖かな光がたくさん入っていて清潔な感じがしました。
壁からは時代の重みを感じさせる蛇口がひょっこり姿を現しています。
湯船にはまだ開店まで時間があったのでお湯はあまり入ってないです。銭湯の湯船ってどこも結構深いですよね。90cmくらいあるでしょうか。小さいお子様を連れていく場合は注意してあげてくださいね。
ご主人さんにお話を聞くと「最近は若い人が少なくなってすっかりお客さんが減ってしまってのぉ」とおっしゃっていましたが、今でも毎日数十人の方が利用されているとか。
地域になくてはならないもののようです。
浄土寺にお参りしたあとお風呂に入れば身も心もすっきりできますよ。