おのなびの
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尾道
ぶらり尾道探検隊|
6年間に渡って取材した尾道の情報アーカイブです。情報が古いものもありますが、まだまだ使える情報が盛りだくさん。まずは読んでみてね。
2003年11月号:Vol.17
めっきり寒くなってきて、こんな時はポカポカしたいね。
不定期連載 ほのぼのおのみち銭湯めぐり 〜その1〜
尾道は知る人ぞ知る銭湯のメッカなんですよ。なんとこの狭い市内に7件もの銭湯がひっそりとむかし風情のまま残っているんです。
なかには100年くらい続いている銭湯もありますし。ほんと、スーパー銭湯ばっかり行ってる場合じゃないですよ〜!
おのみちも秋が深まり、少し肌寒い日も多くなってきました。
こんな季節、散策で疲れた体を銭湯でゆるゆる癒したらどうでしょう?
【1番湯 寿湯 〜尾道の歴史保管所〜】
この銭湯は市内で一番見つけにくいマニアック銭湯です。
なんてったって看板さえなく、不詳担当Dも近辺を2,3度往復してやっと見つけました…。
なんかうれしい。
通りから少し入ったところにひっそりとたたずむその外観は、この銭湯のたどって来た時間の長さを凝縮しているようです。
中に入ってみましょう。入り口を入るとすぐに番台があり、漢数字で番号の書かれたロッカーや大きな鏡が目に飛び込んできます。
これらは銭湯ができた昭和6年当時のものですが、ほとんど痛んだ様子もありません。
ロッカーのふたの裏側には宣伝ポスターがそれぞれに貼ってあります。
ご主人の吉原さん曰く、戦中頃のものでは?ということでした。
鏡は輸入物のようで現在でも新品のようです。鏡の淵には地元の酒蔵が造っていた酒の銘柄も掘り込んであります。
ロッカーだけでなく、床、天井までもヒノキやらサクラやらの一枚板をふんだんに使っていて現在じゃ考えられないほどの豪華なつくり。
今同じものを造れば億単位かも?
浴室は広めで湯船も結構きれい。70年以上昔のものとは思えません。
以前は蒸し風呂も付いていたそうです。
ここのご主人はかなりの行動派で信州の方まで車で行ってしまうとか。
旅行話や、昔の尾道の話を懐かしそうに話してくれました。
『寿湯』
住所 尾道市栗原東1−10−9 [地図はこちら]
TEL 0848−23−2155
定休日 隔週 日・月曜日(ただし急遽休むことも有り)
営業時間 16:00〜20:00
アクセス JR尾道駅より栗原経由、新尾道駅行きバスで約5分。
「栗原一丁目」バス停下車後 徒歩1分(徒歩でも15分くらいです)
入浴料 大人:350円 中人:150円 小人:70円
【2番湯 大栄湯 〜お巡りさんおすすめの湯〜】
ここ「大栄湯」は昭和32年オープンで、「尾道サティ」北側にあるとても分かりやすい銭湯です。
しまなみ海道開通後にたくさんのサイクリングのお客が駅前の交番で銭湯の場所を聞いたそうです。
そのとき決まってこちらを紹介したみたい。理由は場所が分かりやすいから。
なるほどですね〜。 自転車などで来られた観光客が多いのも特徴的です。
のれんをくぐり中に入ると日当たりのいい脱衣場が印象的。こちらにも年季の入った木のロッカーや番台があります。
マッサージチェアや体重計も。
今までたくさんの人が使ってきたんでしょうね、いい感じの風合いです。風呂上りは定番のビン入りコーヒー牛乳一気飲みで決まり!
浴室に入ってみましょう。やっぱり銭湯はこれですよね、「ケロリン」の洗面器。
あとブリキ製の「入浴心得」看板もあります。 読んでみると結構楽しい。
こちらは半田さんとその家族の方で切り盛りしている銭湯です。 ご自身では「あんまり特徴のない銭湯なんですよ」と謙遜されておられましたが、開店準備前の忙しい時間にもかかわらずとても丁寧な対応をしていただきました。
モットーは「アットホームな感じで誰にも同じように接していくこと」だそうです。
サイクリング後のひとっ風呂、どうです?